休日はのんびり一人旅、誰に気兼ねすることもなく、目的もなく、そんな一人旅が大好き!

大学時代の夏休みにツアーを利用してモンゴルへひとりで旅行へ行きました。1習慣の旅程で時期は7月。飛行機で関西国際空港から一路ウランバートルへ、そしてウランバートルからさらにバスに揺られて目的地のカラコルムへ。滞在先はツーリスト用のゲル、昼は遊牧民と一緒に馬に乗りながら草原を散策するというひたすら草原に身を置く旅行で、当時乗馬をしており海外旅行も好き、非日常気分を味わえる旅が好き、という私にとっては本当に「好きなこと」がギュッと詰まった旅行で、20年近く経った今なお旅の細部までを鮮やかに思い出せます。

観光という観光は到着日と帰国前日に宿泊したウランバートルで、自然史博物館へ行ったことぐらい。特に目を見張るような展示があるわけではなかったですが、旅の目的が遊牧民のように過ごすことだったのでまったく不満はありませんでした。基本的に食事は羊の肉や牛肉などで、ボーズと呼ばれる水餃子や骨つきの羊肉を煮込んだチャンサンマハなど。どれもややクセはありますがとても美味しく、伝統的なモンゴル家庭料理は昼間馬と一緒に案内してくれた遊牧民のお母さんが作ってくれていました。

一方ツーリスト用の食事も決して豪華とは言えませんが、どれも滋味溢れる味わいで食事にも不便を感じませんでした。夜はお酒を飲んだのですが、馬乳酒というカルピスの起源となった手作りのお酒がとても美味しかったです。

目的地であるカラコルムに到着してからは、滞在中は毎日特に何をするでもなく遊牧民と一緒に馬に乗ってどこまでも広がる草原を散策していました。通訳さんを介して遊牧民の暮らしや考え方など様々な話を聞きながら草原で過ごす時間は何にも変えがたい素敵な時間で、突然のスコールに降られ慌ててみんなでそのあたりのゲルに入って雨宿りをさせてもらったり(遊牧民の間では荒天の時に他の遊牧民をゲルに迎え入れるのは普通のことだそうです)、ゲルの中にはインターネット接続ができるPCがあって近代的な遊牧民のライフスタイルに驚いたりと、イメージしていた遊牧民の暮らしとはまた違うリアルな生活を知れたことも印象的でした。

また、遊牧民は基本的に親戚などを含む家族単位で遊牧するのですが、ちょうど同世代の男の子がおり、いつも私が乗る馬の馬具をとても丁寧に手入れくれて、明日帰国するという前日に「ここに残って一緒に家族になって欲しい、と求婚(?!)されたのも思い出に残っているエピソードのひとつです。とにかく目に入る全てのことが新鮮で楽しく、遊牧民の暮らしぶりを体験できたことが最高でした。

モンゴルの日差しの強さをなめていました。草原を馬に乗って遊牧するのはとても快適なのですが、カラッとしていて快適な気候ながらも遮るものがなく直射日光の強さが想像をはるか超えており、持参した日焼け止めでも気づけば真っ黒。旅行中案内してくれた遊牧民の人はみんな年上に見えるなと思っていて実際に年齢を聞くとあまり変わらないことが多々あったのですが、それは日差しを浴びて乾燥した肌にシワができるから‥。私も首の後ろの皮膚が日焼けと乾燥でゴワゴワになってしまい、帰国して最初にしたのは肌の保湿だったというほどです。

のんびり3.jpg

案内してくれた遊牧民の方々はみんなとても優しく紳士的で、カラコルムからウランバートルへ戻るバスが出発した時、馬で追いかけてきてくれ見送ってくれたのには感動しました。モンゴルもどんどん遊牧民の数が減りつつあって環境なども変わりつつありますが、是非ともまたもう一度、あの時のようにひたすら草原を馬で散策し現地の人たちと交流するモンゴル旅行に出かけたいと思っています。

カテゴリー:

« ワーホリでフランスへ    ローマへ »
Copyright © 2016 Holidayはのんびり一人旅 . All rights reserved