休日はのんびり一人旅、誰に気兼ねすることもなく、目的もなく、そんな一人旅が大好き!

たった一人、フランスへワーキングホリデービザを取得して旅へ出ました。季節は白夜を体験できる夏から冬にかけての半年間の滞在となりました。搭乗した飛行機は大韓航空のフリーの往復チケット、1年間の期限で自分で手配し、渡仏しました。生活拠点はパリにしました。日本人アルバイト募集も多くて、美術館や美しい公園も数多く点在しています。働きながら、慎ましくも楽しいフランス生活を経験できる様に感じた私は、保険、ビザ、滞在する部屋、様々な事を自分で手配し、この経験すらも人生において大きな自信につながる事を期待していました。

パリで滞在したのは、フランスマダムが一人暮らししているアパルトマンの空き部屋と、画家のムッシューがオーナーのアパルトマンでした。パリでの食事は、朝市で買う野菜とパンが中心です。自分でパスタを作ったり、パックで売っているスープや冷凍食品のパエリヤを添えたりもしていました。フランスはBIOというマークをよく目にします。環境や健康を考えて作られていますという印で、そのマークがついた食品を選んで買っていました。

クリスマスにはコルマーというドイツに近い地方へ行った時には、日本でいう新幹線の様な列車をインターネットで自分で手配して、一泊二日の旅行にも行きました。ドイツに近いので、ザワークラウトや大きなボイルしたフランクフルト、パリパリに焼かれた薄いピザの様なタルトフランベなどを食べて、本場のクリスマスマーケットでお買い物をして大満足でした。

パリでの滞在中、アルバイトをしたのは日本人がオーナーの寿司レストランでした。そこには日本人の他にも中国や韓国など、アジアにルーツをもつ人が沢山働いていて、彼らと片言ではあるけれど、フランス語でコミュニケーションを取って、色んな文化背景がある中で、彼らとともに一生懸命働けたことがとても楽しい思い出です。中には、部屋に招いてもらって、アルバイト数人で鍋パーティーをした事もいい思い出です。

まだまだフランス語はほとんど話せなくて赤ちゃん並みでしたが、辞書を片手に、アパルトマンの内覧に行ったり、賃貸契約したり、体調を崩したときは一人でタクシーに乗って病院へ行き、手術の手続きや入院時のやりとりをしたり、とにかく次から次に湧いて出てくるトラブルやハプニングが私にとっては初めての連続でした。それに逃げずに立ち向かって行って、旅の恥はかき捨てとばかりに、乗り越えた経験こそがこのフランス旅行を面白くしてくれた様に感じています。

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失敗したなと感じたのは、海外で見知らぬ人を安易に信用してしまった事でした。私が不用意に信じてしまったのは、ニース行きの列車を手配したにも関わらず、駅で乗り方が分からずに見送ってしまったときのことです。駅で働いているユニフォームを着た人達を見つけて、私は列車に乗れなくて困っていることと、チケットは買っていること、次の列車にどうやったら変更できるかと尋ねました。

作業員のユニフォームを着た彼は次の列車に乗れるようにしてあげるから、待っていなさいと言いました。念のためと彼の名前も書いてもらって、ベンチで次の列車を待ちました。次のニース行きが着いて、その列車の車掌さんに事の成り行きを説明して、彼の名前を見せました。すると、残念だけど列車に乗るには新しくチケットを購入する必要があると説明されました。

素直にベンチで1時間半以上も待っていたんです。念の為にと書いてもらった名前も、全く意味がありませんでした。チケットカウンターは長蛇の列で、私がベンチで待ちぼうけした時間と同じか、それ以上の時間がかかりそうな勢いでした。真冬でパリでは珍しく雪が多く降った年の事でした。指先から足の先まで凍えながら、腹のなかで何かが煮えたぎった出来事でした。

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